【直売所情報あり】富山市の特産品「呉羽梨(くれはなし)」の美味しさと魅力を徹底解説!
「呉羽梨(くれはなし)」は富山市にある呉羽山の西側中心に栽培される富山の特産品です。噛んだときのシャリシャリの食感と、口の中にあふれる甘さと果汁が絶品の「呉羽梨」。今回は呉羽梨をこよなく愛する私が、呉羽梨の魅力を全力でお伝えします。これを読めば梨の季節が待ち遠しくなりますよ。
とやまのブランド梨「呉羽梨」とは!?
「呉羽梨」は、富山市の呉羽(くれは)地区を中心に栽培されている富山の特産品。8月〜10月にかけて収穫され、その美味しさから富山県民がシーズンを楽しみにしているフルーツです。
水はけが良く稲作が難しい小高い呉羽丘陵で育てられる作物として、明治時代に土池弥二郎氏が梨の苗を植えたのが始まりです。やがて呉羽一帯に梨の栽培が広がり一大産地になりました。
呉羽の梨農家は地域をあげて「エコファーマー」の認定を受けていて、環境に優しい農業に取り組んでいます。食の安全にこだわっているところも安心できます。
そして呉羽梨は無袋栽培。梨の実が、とやまの風や雨に直接晒され、太陽の光をいっぱい受けて美味しくなるんですね。露地栽培なので、収穫期間はあっと言う間です。旬を逃さないようにしてくださいね!
4月の中旬には、梨の白い花が呉羽丘陵一面に咲きます。その様子はまさに「とやまの風物詩」。この景色を見ると、これから迎える梨の季節に胸が高鳴ります。
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丘から眺める梨畑
呉羽丘陵フットパスを歩くと、「新湊大橋がみえる丘」まで行くことができます。丘からは、梨畑が一望できますよ。
梨の旬はとっても甘い「幸水」からスタート
お盆直前に収穫が始まる「幸水」は1番早く出荷される梨です。その特徴は、なんといっても抜群の甘さ。シャリシャリ食感の果肉を噛んだ瞬間、甘い果汁が口の中いっぱいに広がります。梨の季節来たァ!を実感する瞬間です。ほっぺたが落ちないように注意してくださいね!
富山県民にとって、幸水は特別な存在。旬を迎えると多くの家庭で食べられます。富山県内で収穫される梨の中でも、最も多く生産されており、加工品にも使われています。
幸水に続く梨のリレー
「豊水」は、幸水の次に出る梨です。少し酸味があるのでさっぱりとした甘さです。みずみずしくてさっぱりとした味は、甘さが前面にくる幸水とはまた違う美味しさです。
豊水のあとに出るのは「秋月(あきづき)」。
豊水と新高(にいたか)を掛け合わせて作られた「にっこり」と幸水を交配させた品種で、酸味が控えめで、とても甘いです。秋を感じるネーミングもいいですよね。まんまる月のような梨です。
酸味のある豊水のあとに甘い梨が出て、味のコントラストがまたいいんですよ〜!
「秋月」は比較的新しい品種。甘い梨が好きな人は幸水が終わったあと心待ちにしていると思います。
私は早めに食べてしまいますが、日持ちがするので上手く保管すれば梨の季節が終わったあとも楽しめますよ。
幸水の甘いから始まり、さっぱり(豊水)、甘い(秋月)、ザクザク(新高)と続く梨のリレーはとてもリズミカル。緩急つけたラインナップで決して飽きさせないのが、呉羽梨なんです。
生産者の顔がみえる「直売所」がおすすめ
ここまできたら呉羽梨、食べたくなりましたか?
梨を買うなら、私がおすすめするのは「直売所」。直売所は農家の自宅前や梨畑などに梨の季節だけ出現します。新鮮さはピカいちですし、なんと言っても生産者の顔が見えるのが良いところです。
梨農家によって栽培している梨の品種は様々です。説明した主な4品種以外も栽培されているのですが、収穫量が少ないので市場に出ない品種が結構あります。そんなレアな梨に出会えるのも直売所の魅力です。
記事の最後に「呉羽梨直売所MAP」を作成しました。主要な道路沿いにある直売所は、大きな看板やのぼり旗が上がっているので分かりやすいと思います。旬の時期は、梨を求める人の車で列が出来るほどの混雑ぶりです。
その日に売る分がなくなると「完売」。午前中には閉店してしまうので、朝1番(大体9時前後)がおすすめです。
梨農家はとても沢山あるので、是非お気に入りの農家さんを見つけてくださいね。
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期間限定呉羽梨入りコロッケ
富山市呉羽町の「竹田精肉店」では、期間限定で「梨コロッケ」が販売されます。販売されるのは8月〜10月までの梨の季節のみ。とっても気になります!
JAの農産物直売所がおすすめ
「あおばの里ほほえみ館」と「村の駅菜っちゃん」
梨を栽培している呉羽地区に近いJAの農産物直売所では、季節になると梨が販売されます。富山市婦中町(ふちゅうまち)にある「あおばの里ほほえみ館」と射水市黒河(いみずしくろかわ)にある「村の駅菜っちゃん太閤山(たいこうやま)店」がおすすめです。どちらも9時開店です。こちらも早いもの勝ちなので早めの時間がおすすめです。
梨の袋には生産者の名前が貼られています。美味しかった梨の生産者を覚えておけば、リピートすることができますよ。
街なかは「地場もんや」がおすすめ
「地場もんや」は富山市の街なか、総曲輪(そうがわ)通りにあります。
富山市で生産されている農産物が販売されているので、季節には梨も沢山並びます。色んな梨農園の梨の中から選べるのは地場もんやならでは。私はここで購入し、気に入った農園に直接行くこともあります。
梨だけでなく、新鮮な野菜やお土産になるような加工品も沢山あるのでとても楽しいですよ。
くれは梨直売所MAP
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おわりに
いかがでしたか。梨の季節には、富山駅の農産物フェスタや富山駅前「ととやま」でも梨が販売されていることがあります。
呉羽梨の旬は8月〜10月。とにかく美味しい「呉羽梨」を一度食べてみてくださいね。